[エッセイ/随想]健忘の彼方へ
(2017/01/14 02:12:32)


泣くとすべて忘れる。

嬉し涙。悔し涙。感動の涙。失恋の涙──。
記憶に残っているのは泣いたという「事実」だけ。

何故、泣いたのか、どういうシチュエーションで泣いたのか、どうして泣いたのか…
不思議と悉く何も残らない。

泣くとすべて忘れる。

泣くという行為は、健忘という自己防衛本能のひとつなのかも知れない。


最近、とんと涙に縁がない。
記憶は鮮明だが、取り立ててピックアップする事柄もない。

それはそれで悲しい。
よし、泣こう。

あ…

そんな感じで♪

*2016.12.21 草稿

Keywords: 涙 健忘

Tags: シチュエーション, 事実, 涙, 草稿


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