一寸の虫にも五分の魂
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冒頭の諺は、体長僅か一寸の虫にでさえ、その体躯の半分には魂が宿っている、という意味から、弱者を軽んじたり、侮ることへの戒めや、自身の意地や根性を示すときなどに遣われる。
或いは、「一寸」とは「ちょっと」とも読み、「一寸一杯」で「ちょっと一杯」と読む。
「ちょっと一杯」といえば、云わずもがな、アルコールの話だが、ウイスキーのシングルの容量は#asterisk2">30ml *2)である。
これは、#asterisk3">メジャーカップ *3)の小さいほうの容量であり、奇しくも尺貫法のそれと近似値だ。大きいほうは45ml、これは単位としては「(ワン)ジガー」と呼ばれる。
グラスに指を当てて計る簡便法(ワンフィンガーがシングル。ツーフィンガーがダブル)に至っては、その所作も相まってより一寸感が増す感じだ。
こうして考えてみると、「一寸一杯」とは、なかなかどうして言い得て妙だ、と感じるのは僕だけだろうか。
さて、バファリンの半分は優しさでできているそうだが、冒頭の諺と比率が類似している。
人体に好影響をもたらすであろう薬品であるにも関わらず、優しさという測量不可な情緒的要素が50%を占めているのだ。薬事法的にはいかがなものか。さておき…
一寸のバファリンにも五分の優しさ
アカン。何だか、ちっとも効きそうにない… しかも、バファリン1錠の直径は五分にも満たない。ますます、効力が半減する一方だ。ムゥ…
どうすれば、こういう事態に陥るのか。自分で撒いた種も刈り取れない始末。自縄自縛、否、二乗自爆の理を知る。
薬事法と尺貫法のコラボは余りうまくない。
そんな感じで♪
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