[エッセイ/随想]経年劣化と剥き出しの本来
(2010/06/08 18:03:20)


「どっしり構えてて欲しい」と云われた意味が分かったような気がした。


他人の過去を探る・知る、と云う行為は現在の人格形成の過程を追う意味でも重要だが、やはり、経年による変化と劣化を知ることとなる。

変化には2通りある。大別して、好転と悪化。例えば、どちらにどう転んでも「変化」と云うことに他ならない。

劣化も然り。劣化という言葉自体が陰の要素を持つが、要・不要を問わず、あらゆる虚飾が排除されれば、本質と呼ばれる「剥き出しの本来」が顔を覗かせる。

或いは、剥がれ落ちることで内部のコアが露出する。或いは、擦り切れて本来の風合い・味わいを増すものもある。

故に、劣化とは必ずしも陰の要素とは云い切れないのだ。──ここに「頽廃の美学」を見る向きもある。


外様に向かって某かを放出しようとするとき、鋭利に研ぎ澄まされて然るべき、と改めて痛感した。

ま。文章などその人格のほんのひと握り。飽くまで、表層・断片に過ぎないがね。。(´∀`*)

 解けない謎はないのだよ。
 解けたら謎は謎でなくなる。
 醒めない夢がないように、
 叶えば夢は夢でなくなる。

Keywords: 他人の過去 人格形成 過程 経年 変化 劣化 好転 悪化 剥き出し 本来 コア 頽廃の美学

Tags: 不要, 他人, 剥き出し, 夢, 意味, 本質, 美学, 要, 要素, 頽廃, 風


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