[ポエトリリック]Precious
(2006/04/25 04:55:00)


想い浮かべると、
何故か、涙が溢れてしまうんだ。

俺の掛け替えない人──。


竹のようにしなやかな柔軟さと
鉱物のように強靭な堅牢さ。

紅蓮の焔を胸中深くしたため、
蒼白の眼光を虚空に放る。

透明、或いは、漆黒の闇──。

矛盾と両極を併せ呑み、
脆く儚い危うい均衡を
事も無げに滑り抜ける。

打たれ弱く打たれ強い。
無邪気と根底の恐怖。
外面と内面のギャップ。
優越感と劣等感の狭間。

──鏡を見ているようだ。


想い浮かべるだけで、
何故か、涙が溢れてしまうんだ。

俺だけの掛け替えない人──。


胸がキリキリと
心がキリキリと

俺だけの掛け替えない人──。


決して離さない。
離れていても放しはしない。
運命のダイスをねじ曲げてでも…

俺はお前で、お前は俺なんだ。
一緒にいることは必然なんだよ。


想い浮かべるだけで、
何故か、涙が溢れてしまうんだ。

俺の掛け替えない人。
俺だけの掛け替えない人──。


コメント

2006年04月25日04:59 vincent.

as cold as ice...

だが、溶け入って毛細血管へ
せせらぎのようにさざなむ。

我が魂の命ずるままに──。

Keywords: 掛け替えない 涙 矛盾 鏡 運命のダイス 必然

Tags: 必然, 根底, 涙, 眼光, 矛盾, 運命, 魂


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