by vincent.(2007/10/15 01:36:41)
■注釈
ギリシャ神話の三美神(Three Graces:スリー・グレイシス)
カリテスともいう。
美、雅、芸術的な霊感、そしておそらく、古代においては豊穣の女神でもあった。
ゼウスとエウリュノメの間に生まれた三人姉妹で、
エウプロシュネ(歓喜・祝祭)
タレイア(花のさかり・喜び)
アグライア(光輝)
と呼ばれ、喜びと平和を人々に広めた。
「ライア」は、光輝を司る神の名より命名した架空の人物である。
僕の中でのイメージ的には、人造人間(ヒューマノイド)に近い。
彼女らはまた、「愛欲」「純潔」「愛・美」を表すとも考えられた。
左端が「愛欲の化身」
中央は「純潔の化身」
右端が「愛・美の化身」
であると云う。
「愛欲」と「純潔」は対立する、相反する性質を持っているが、
「美」によって和解させられ、統一させられる。
我々の内面には、この「愛欲」「純潔」「愛・美」があり、
それぞれバランスをとりながら生きているのである。
宗教画の三美神がいつも三人で描かれるのも、こういう訳があるのだ。
三美神はたいてい、裸体で描かれ、互いに抱き合っている。
アポロ、アテナ、アプロディテ(ヴィーナス)、エロス(キューピッド)、
ディオニュソス(バッコス)などどともに描かれる。
■画像
左:
ラファエッロ、サンティ Raphael,Santi(1483-1520)
イタリア 盛期ルネサンス
中:
コレッジョ Correggio(1494-1534)
イタリア マニエリスト
右:
エドワード・バーン=ジョーンズ Edward Burne-Jones(1833-1898)
イギリス ラファエル前派
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