科学的解釈による美しい現代語で心訳された般若心経。とある書店で見掛け、思わず手が伸びたもの。
過去の永遠が僕に贈ってくれた数少ないプレゼントのひとつ。僕が余りにも繁々と眺めていたのを見兼ねて買ってくれたのだった。
時折、当時を振り返っては、この本を開いてみる。内容は、僕が普段から云っている「般若心経」についてだ。
インド哲学(仏教)においては最もポピュラーだと云えそうだ。「色即是空 空即是色」のマントラを識る者は多い。
このマントラを現代語で紐解くと、、
形のあるもの──物質的存在を現象として捉えているが、現象と云うものは常々流動的に変化し、変化しない実体と云うものはない。
実体がないからこそ形を象れる。実体がなくて、変化するからこそ、物質であることができる。
「無いからこそ有れて、有るけれども実は無い」と──。
先のスペル「散(あ)る」のような解釈だ。
いずれにしても「心訳」とするだけの根拠があるように感じる。
意識世界と云うものは様々な定義を持ち、如何様にもその現象なり定義なりを象ることができる。
「正解」などと云う「通過点」など取るに足らないこと、と云えそうだ。
時折、「身の程」を知るために僕はこの本を開いてみる。過去・現在・未来などと云う時系列が何ともちっぽけな定義であることに気付かされる。
僕の永遠は永遠だ。
経年劣化は有り得ない。
いつまでも特別なんだよ──。
今や届かぬ、過去の永遠にそっと感謝の意を唱える。
機会があれば是非ご堪能あれ。
浄化されない心の魔窟に
ひと欠片の清涼感を──。
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