[エッセイ/随想]強烈な二面性
(2009/06/11 13:03:12)



強烈な二面性──二律背反する特異性。これを受け止めるだけの容積は何処にもない。

それは僕自身が知っていることのひとつ、骨の髄まで──。


他人はそれほど耐性が十分には備わっていない。毒気に当たれば即座に絶命する。

一瞬にして消し飛ぶ。

捌け口は何処にもない。
抱え込むより手立てはない。


決して届かぬ想いを抱いたまま、やがて、肉体を滅却して離脱する。


生きるとは「苦」そのものだ。
時期が来るまで辛抱できるか…

甚だ疑問だ。


嗚呼、他人の為に生きたい…
自分に斬り刻まれるのには──もう飽いた…


綴ることで平静を保つ。


 現人 涸野偲ぶる 梨礫
 泪認む 否諾の便り

 現人 かくも敢え無き 哭き骸の
 見果てぬ虚夢に 馨る火垂る火

 うつしおみ かれのしのぶる なしつぶて
 なみだしたたむ いなせのたより

 うつしおみ かくもあえなき なきがらの
 みはてぬきょむに かおるほたるび

Keywords: 二面性 他人 現人

Tags: 二律背反, 他人, 夢, 絶命, 自分


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