[エッセイ/随想]漢字の不思議
(2009/08/09 11:29:18)


僕は「漢字で喋る」と云われたことがあるのだが、それでも誤解なりが生まれ易いと感じる。

例えば「かんきん」と云う韻。この韻からは二通りの解釈を生む。


「やぁ、仕事てのは時間の『かんきん』ですからねぃ」

こんな僕の科白に一瞬、戸惑いを見せる相手。

僕は「換金」と喋っているつもりなのだが、どうやら「監禁」と捉えてしまうようなのだ。

事件報道なりで発せられる音読みだが、そう云った「負の要素」に慣れ親しんでいることを加味した上でも、やはり、解釈についての脆弱性が否めない。

単純に、前後の語彙で補完する能力が劣っているのだ。

時間を監禁できるんか?
君は何を考えているんだい?

──的な。他人の話をよく聞かない証拠でもある。同時に、自分の吐く科白すらも、よく吟味して発してないと云う裏付けでもある。

僕が「言葉は記号だ」と云わしめた根拠でもある。的確な記号とは呼べないが…

百歩譲って「耳慣れない記号」に対する「正常な反応」として捉えると、彼らの「?」の到達には合点がゆく。

ああ。言葉をよく知らないのだな、と。

日本人でありながら日本語すら理解していないのだ。先の首相が未曾有に揶揄される筈だ。

しかし、彼は漫画をよく読むそうだが、何を読んでいたんや?
僕も漫画から難しい漢字なりを学んだぞ?
ホンマ、とっとのボケやなぁ(´∀`*)y-〜♪

閑話休題。

僕も足許覚束無い日本語遣いの端くれだが、逆に、漢字を知って「?」になることもあったりする。

例を挙げると、

そよ・ぐ2【▽戦ぐ】
(動ガ五[四])
草木などが風に吹かれ、静かな音を立てながらゆれ動く。
  • あしの葉が──・ぐ

「サルスベリの葉が夜風にそよいでいた」のタイトルのとき調べたのだが、

「え? これで『そよぐ』?」

何となく違和感を覚えたものだ。
或いは、

したた・める4【▽認める】
(動マ下一)
[文]マ下二 したた・む
  1. 文章を書く。
    • 毛筆で──・める
    • 紹介状を一筆(いつぴつ)──・めてもらう
  2. 食事をする。
    • 昼食を──・める
  3. しかるべく処置する。処理する。
    • 寺へものせしとき、取り乱しものども、つれづれなるままに、──・むれば〔出典:蜻蛉(上)〕
  4. 用意する。支度する。
    • 弓の絃(つる)・胡?(やなぐい)の緒など皆──・めて夜明くるを待つに〔出典:今昔 5〕
  5. 治める。
    • 天皇、世の中を──・めおはしましける時に〔出典:今昔 22〕

これなどは、前後の語彙で補完できなければ、そのまま「みとめる」と読んでしまうだろう。

手紙を認める。←手紙をみとめるって内容証明郵便か?w

等々…


いずれにしても耳慣れない記号については敏感でいたい。

「わたし、あなたと居ると壊れそう…」
「壊れる? それはうまくない…」
「もっと大事に扱って」
「うん。取扱説明書をもう一度読み直そう」
「…んもぅ。バカなんだから」
「バカ? 誰が? 僕が?」
「そうよ。何も分かってないんだから…」


丁寧に解説して頂けると助かります☆(´∀`*)y-〜♪
いやはや、あんまりおバカだとお里が知れちゃうね☆

そんな漢字感じで♪

Tags: バカ, 他人, 未曾有, 理解, 能力, 自分, 要, 要素, 解釈, 証明, 語彙, 誤解, 負の要素, 違和感, 閑話休題, 風


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