[.spell]ひとつ
(2005/12/07 03:17:00)


根底で棲息しているものはすべてひとつに繋がっていると云う。

凡そ対極に在ると思われていることですら、根幹はすべてひとつである。

答えがひとつなのではなく、答えらしきものを現時点での正解とし、それに向かって行うべきことをしているだけだ。


或いは、「盲目的」かも知れない。しかし、決して視覚機能的に盲目なのではない。

そもそも「見ていない」のだ。

能動的・自発的・積極的に「見ていない」のか。受動的・強制的・消極的に「見ていない」のか...

いずれにしても結果「見えていない」。

この状況──それは各々の魂の命ずるままに選択される。否、気付かぬうちに選択しているのだ。

気付いたら気付いてなかったよ...

故に、気付かぬままにそれに流される。

或いは、価値観とは常に流動的であり、それは枝葉の価値観の端々で露呈する。

哀しいかな、枝葉の流動的な価値観は、それを見る者・感じる者にとっては、その価値観の全貌・総意・真意と捉えられがちだ。

しかしながら、根底はひとつなのだ。

本来、研ぎ澄まされた者にしか映らないのかも知れない。脆さ、儚さを知る者にしか捉えられないのかも知れない。


根底で棲息しているものはすべてひとつに繋がっていると云う。

そもそも、粒子の集合体が密度を密にして犇めき合い、肩を寄せ合い、臆病なまでに震えながら...

それでも尚且つ滅する瞬間まで、その脆く儚い営みを継続しているだけなのだ。

だからこそ…

我が魂の命ずるままに──。

Keywords: 根底 棲息 ひとつ

Tags: 価値観, 受動, 根幹, 根底, 正解, 目的, 盲目, 真意, 瞬間, 継続, 能動, 魂


TOPへ戻る

(C) Art Studio Vincent. All Rights Reserved.
Powered by MT4i 3.1