[ワード/四字造語]満身創意
(2005/12/26 00:27:00)


自身の脳内で釈然としていることは、他人からすれば如何に難解とされることでも自身の脳内ではすべて既知。至極容易なこと。

それらを他人に解り易いように、受け入れやすいように脳内トランスレートして具現化しようとするとき、初めて『創意』が生まれる。

満身創意。

その創意に殉じた地図を頼りに自らの羅針盤に則って活動すること──それが『表現活動』と呼ばれるのではないだろうか。


私は「デザイナー」と云うポジションに身を置いている。

デザイナーとは「商品」を作り、アーティストとは「作品」を創る。

そんな風に感じている。


「商品」を作るにあたっては、まず、クライアントがある。

私のワークフローとしては、クライアントのリクエストを正確に把握する、と云うことから始まる。

ベースは、クライアントの脳内で釈然としていることの変換作業のお手伝いをさせていただく、と云ったベクトル。

だが、携わるからにはこちらも手を抜く訳にはいかない。プロの観点から見て、明らかに整合性から外れるものはアドバイスし、それについてコンセンサスしながら、双方合意の下、より良い「着地点」の設定をする。

クライアントのリクエストに応える、とは、そう云うことではないだろうか?

そこに例えば、自身の『表現活動』なりを介在させると?

多分、仕事にならないだろう。一助にはなるかも知れないが、往々にして邪魔になるだけだ。

それはレベル云々の話ではなく、双方の着地点がなかなか揃わないからだ。そこに時間ばかりを悪戯に掛けていると、結果、納期の遅れを招くこととなる。

ここに「割り切り」と云う言葉を当て嵌め、「是正点のポイント」として焦点を絞る。

どのように割り切るか? と云う命題。

この命題をクリアするために「是正案」が練られ、その是正案が功を奏したとき、結果、両者により良い友好関係が築かれるのでは?

と、そんな風に考える。


仕事では「考える」ことが多い。Don't think, feel... などと格好をつけてばかりもいられない。。苦笑

逆に云うと、クライアントのfeelを満足させるためにthinkしているのだ。まぁ、なんと奥ゆかしいこと。。笑


お陰様で今年は良い仕事をさせていただいた。良い意味でも悪い意味でも、非常に勉強になった。そして、残り2日で仕事納めだ。

一陣の風のように走り抜けていった1年だった。1年が早く感じると云うことはとても充実していた、と云うことだろう。

公私に渡り、やらねばならないことが山積している訳だが、諦めずに、着実に、丁寧に取り組みたいと思う。

そして、来年こそは「作品創り」の時間を持てるようになりたい。

って、まだまだ早いのかしら?
2年ほどのブランクってば結構如実ね。。苦笑
Don't think, feel... は、ちょとお預けかしらね。。☆

やはり、『満身創意』で在りたい。

[Splash Movie Vol.01] 満身創意 - Whole body Originality

Tags: Flash, ベクトル, ポジション, 他人, 如実, 意味, 既知, 観点, 風


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