[会話/戯曲]God forgotten - 喉元過ぎれば熱さ忘れる
(2006/05/27 15:21:00)


「激しい人なのね」
「表層が点滅しているだけさ」

「どうして?」
「落雷を受けたからさ」

「何故、そんなことを云うの?」
「独り言が大きいだけさ」


「あなたって馬鹿な人ね」
「嘘がつけないだけさ」

「誰にでも同じことを云うのかしら?」
「それほど器用じゃない。それに同じことは通用しない」


「哀しい人」
「きみが刻んだ哀しみとはまるで比較にならんよ」

「今でも心の中にいるのね?」
「さぁね。うまくやってることを祈るだけだよ」


「優しい人」
「きみがそう感じるなら」

「今まであなたは何をしてきたの?」
「透明な風に吹かれてたよ。いろんな欠片が舞っていた」

「欠片?」
「あぁ。心地好く残酷な欠片さ」


「どうしてはぐらかすの?」
「伝わらない想いが乱気流なだけさ」

「どうしてそんなに飲むの?」
「忘れられないことが多いだけさ」


忘れられないことが多いだけさ──。


コメント

2006年05月27日18:32 vincent.

忘れる
pass from one's remembrance
〔忘れる対象を主語にする〕
忘れる
【自動】forget
忘れる
【他動】omit / unlearn
忘れる〔せりふなどを〕
【他動】blow
忘れる〔せりふを〕
dry up
忘れる〔強烈な印象や衝撃を乗り越えて〕
get over

2006年05月30日01:42 vincent.

「何が忘れられないの?」
「忘れたよ」

Keywords: God forgotten

Tags: 優しい, 危険, 嘘, 透明な風, 風, 馬鹿


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