[ポエトリリック]両の腕(かいな)を拡げてみれば
(2006/08/06 03:59:00)


ゆっくりだが、確実に回転している。
寂寥感の中にも、
ひんやりとした心地好さが同居する。

離れなくてはならない場所に居て、
なおも自身を押し殺し、制御を試みる。

相手を思う余り、恋い焦がれる余り、
恋い余る故に──。

魂の振動は制御不能。
だからこその過剰抑制。
魂はあなたのものだが、
魂の器はそれほど頑丈じゃない。

ただ、今しばらくは堪えてくれ。
ゆっくりだが、確実に回転している。

焦がれる焦燥感を自虐的な悦楽に変えて、
現実と非現実を優雅に彷徨う──。


あなたと共に。


両の腕を拡げてみれば
深い懐が解放される──。

気付いてないかも知れないけれど、
鍵を開けたのは、あなたなんだよ。

遠慮する必要は、ないんだよ。
遠慮する必要は、ないんだよ。

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Tags: 寂寥感, 彷徨, 必要, 恋, 悦楽, 焦燥, 現実, 自虐, 非現実, 魂, 魂の器


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