[エッセイ/随想]狼煙(のろし)
(2007/12/03 10:57:13)


(こうべ)を垂れて反逆の狼煙を。
瞼を伏して逆賊の(ほむら)を──。


内に秘めておれば、誰からも注意を払われない。こちらの思惑なぞ露ほどにも夢にも思わないだろう。

そう、それで良い。

見えているものが違うのだから見過ごすのは当然のこと。気付かぬ自身を呪う必要はない。思考と時間の無駄だ。

さぁ、跪け──。

貴様の生命なぞ惜しくもないが、生命が惜しくば──跪け。

否、平伏させてやる。否が応でも、そうせざるを得ない状況を作ってやる。

首を長くして心待ちするが良い。それほど手間取らせるつもりはない。「心地好い屈服」と云う屈辱を舐めさせてやる。

骨の髄まで思い知れ──。


(こうべ)を垂れて反逆の狼煙を。
瞼を伏して逆賊の(ほむら)を──。


我が魂の命ずるままに──。

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Tags: 夢, 屈服, 必要, 思考, 無駄, 要, 魂


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