[ワード/四字造語]優由和憂
(2007/12/14 05:12:02)


優由和憂 ゆうゆわゆう
[四字造語]
優しい・優れている由(よし)理由は、他者の憂いなりを和やかにする、と云う意。


故に、「優しいのは当然である」と続く。
他者に対して優しく接するのは、ひいては自身の為であるからだ、と。


「優しさとは残酷さの裏返し」とは、誰かが云ったんだか云わなかったんだか…

表層とコア、コアと表層。
その関係は常にギリギリの均衡でそのセグメント、ボーダー、境界を保っているだけに過ぎない。

その境界はいとも容易く翻り、驚くほど簡単に枠組みから外れる。

要するに「差別視」である。
「定義」→「迫害」→「排斥」の流れ。


「博愛」以外の「愛」は「差別」である。

vincent.マイナス要素のいち根幹──テーゼのひとつであるが、ひとりの者を独善的に愛そうとする行為。これが即ち「差別の根幹である」と云っているのだ。

このテーゼに対して、各個人が「そんなことない」と払拭しようにも、否が応にも思い当たるフシがあることを否めない筈だ。

人間は小狡くて小賢しいものだ。

博愛に勝る愛は「母性愛」に他ならない。彼女らは理屈抜きで子を愛でる。

穿った見方をすれば、それも差別に類するかも知れないが、決定的に違うのは他者を不愉快にさせない、と云う一点。この違いは大きい。他に比較の対象を見出せない。

母性愛に対する「父性愛」が挙げられるが、彼らの愛は受精した時点でその目的を全うする。つまり、継続性・持続性とは無縁である、と云うこと。

百獣の王と呼ばれるライオン。彼らの生態からもそれを窺い知ることができる。

狩りをするのは雌の仕事だ。雄は何もせず、ふんぞり返っているだけである。それでも立派な鬣を靡かせ、偉そうにしている。
──何とも滑稽だ。

すべての男は消耗品である、とは村上龍の言葉、著作であるが、中島らもの「男性無用論」もなかなかに面白い。

彼の持論はなかなかに共感する部分が多い。と云うより、僕と殆ど同じことを云っている──ように感じる。

奇しくも、僕が頭蓋骨骨折した、その直後、彼もまた僕と同様に階段から転落した。彼の場合、脳挫傷で絶命したが、泥酔・酩酊状態だったそうだ。そんなところまで酷似している。苦笑

そこから比較論を展開すると… と、蛇足になるので割愛する。

選ばれた人間などひとりも居ないのだ。それでも某かを見出そうとするのは──自己中心的でない人間など、この世に居ないからだ。

男性無用論の主旨とは次のような雰囲気だ。
人間の雄は18くらいで皆死ぬべきではないか? 何故なら、生物としての役割は遺伝子を子孫に受け渡す、と云うことで終えてしまっているからである。
──斬り込み方が鋭角だ。

「役割を終えたら死ね」と、そう云うことだ。なかなかに頷ける。僕もそんな風に感じる。

この持論は他の生物にも多くの手本を見出すことができる。例えば、カマキリ。彼らはとても潔い。

カマキリの雄は交尾を終えたあと、雌の栄養分として喰われてしまう。「喰ってんだか喰われてんだか…」余計なことはさておき… 一生に一度っきりのセックスである。
──何とも甘美だ。

この話は結構有名なので既知だったが、チョウチンアンコウ。彼らの話は初耳だったので挙げておく。

長い間、チョウチンアンコウには雌しか居ない、と考えられていた。それは漁師の網に掛かるのが雌ばかりだったからなのだが、後の調査で驚くべき事実が分かったのだ。

雌よりも何十倍も体の小さい雄は、受精が終わると雌の体に張り付き、そのうち体を同化させてしまう、と云うのだ。

 溶け入って、あなたとひとつになりたい…
 あなたに取り込まれたいの…

などと感じを出すまでもなく一心同体とは、まさしくこのことだ。或いは、我々の願望のひとつである「胎内回帰願望」を別の形で満たしている、と云えるかも知れない。


「優由和憂」から、ここまで脱線するとは思ってもみなかったが…w
僕は台本通りに科白を云っているだけだ。

否、脳内経典を写経しているだけだ。


優由和憂。

願わくば、あなたの脳内経典にも是非付け加えられたし。

「優しいけれど、コワイお方…☆ イヤン♪」

そんな感じで♪

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