呑む、呑まれる。どちらにせよ、酒量の多寡でやがて酔うであろうことは想像に難くないにも関わらず、何故呑むのか、ではなく、既にそういったことが成立してしまっていることのほうが謎だ。
つまり、何故酒場があるのか、ではなく、そういったこと自体が既に成立してしまっている事実のほうが謎だと言っているのだ、合法・非合法を問うている訳ではなく。
例えば、ルーツを探求しようと過去に溯ったところで無限後退に陥るだけで、遂に真相は明かされない。発祥起源と思しき説を以てルーツとするより他に手立てがなかったりする。そこで多数決なりの情緒的な方策が敷かれたのだろうと推測する。一事が万事。そうでないと何も決まらないからだ。
需要と供給といった資本主義思想も関係ない。人が居なかったら成立しない概念ではなく、純然たる理由のことを問うているのだ。
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