「ねぇ、知ってる?」
人の話を聞かない人の傾向として、よく聞かれる会話のキッカケ。開口一番、このフレーズが流れたら要注意だ。
「なるほど」もなかなかどうして曲者だ。
「へ〜」よりは幾分響きも良く相手に対する印象としても、それほど悪い印象を与えないようなワードであるため多用されるが、そのくせ実はひとつも納得していない。
「へ〜、そーなんだー」
「なるほどねぃ〜」
まったくもって受け入れるキャパシティの微塵もない。
「ねぇ、知ってる?」とは、まず第一に興味の矛先をこちら側に向けることが主体であり、また、相手よりも勝った知識があることを誇示せんがための布石であり、自己顕示欲の強さが窺える。
「ねぇ、知ってる?」
「知らない」
「や、でもさ。知ってる?」
などと追い打ちを掛けてきた場合、その勢いは更に拍車が掛かる。
損得勘定の類いまで持ち出す勢いだ。
「知っといて損ないと思うんだけどなぁ〜」
「そんなことよりさぁ〜」なども代表選手に挙げられるだろう。
まず、相手の話の内容を打ち消すことからスタートするわけだから、最初から相手の話など眼中にないことになる。
これは営業トークでいうところの「Yes, but話法」に通ずるものがある。
「なるほど。あなたのおっしゃることは十分理解できます。ですが…」
分かっとらんやんけ! みたいな…(笑
「てゆーか」なども有力候補だ。
これは相手の話の内容を要約しようと自分が折れているように見せかけ、実は自分自身の術中に嵌めようと狡猾かつ卑劣な話術といえる。
「うん、うん。分かる、分かる。てゆーか、それはさぁ…」
こっちの話一個も聞いとらんやんけ! みたいな…(苦笑
「巧みな話術」というものが存在する。
コミュニケーションの要としてボキャブラリが多いということは、かなりの強みになると考えられる。
同じ事を表現するのに、いくつの語彙を以てして表現し得るのかということに繋がるわけであり、説得力と信憑性を高める要素のひとつだとも考えられる。
そんなことより、知ってる?
てゆーか、どないやねん!?
へ〜、なるほどねぃ〜(爆
Tags: キャパシティ, フレーズ, 理解, 自己顕示欲, 要素, 語彙
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