以前から気になっていた映画のひとつ。
「コラテラル」のDVDを観た。
トム・クルーズの役名:ヴィンセント
職業:殺し屋
凡そヒールとは無縁に思えるキャスティングに興味を抱いた。
舞台はLA。運転手マックスのタクシーに男が乗り込んだ。男はひと晩の貸切を700ドルで提案。大金に釣られたマックスは提案を受けるが、男は麻薬組織に雇われたプロの殺し屋。ひと晩で5人を殺すことになっていた──。
コラテラル=巻き添え
タイトルの意味と序盤ストーリーの流れからすると、巻き添えを食っているのはマックスのように見える。
ネタばれになるので詳細には触れないが、今の自分の心境と微妙にシンクロするものを感じた。
Life has no meaning
普段、俺がクチにしているのと同様のフレーズに正直、複雑な気持ちになった。
主役の職業が殺し屋である設定上、人ひとりの命の重さは枯れ葉1枚程度のものとして描かれている。
冷徹に、疑念を抱かず、良心の呵責を払拭しながら。組織に雇われ、自身の行っている行動の真意すら知らず、ただただ目的を完遂させようとする闇雲な執念。
ベクトル云々はさておき、こういった人間のほうが圧倒的大多数ではなかろうか。
そういう意味で云えば、すべての人間が某かのコラテラル。
すべての人間が何かの「巻き添え」であるならば、俺はやはり、
気分が良いか 悪いか
この判断基準で生きたい。
普段のトム・クルーズとはひと味違った側面が窺える良い作品。
彼のファンならずとも是非、観賞されたし。
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