何を云うかはそれほど重要ではなく、ボキャブラリを駆使したところで何も伝わらなかったりする。
逆に、自分の伝えたいことばかりが先行してしまい、相手に無理強いしているだけの場合も少なくはない。
そこで一歩引いてみる。
そして、全体を俯瞰してみる。
全体と云っても広い世界を見渡す必要はない。自分の身の丈に合った目の前の現実を見定めれば良いだけだ。
それほど難しいことではないと感じる。
実にシンプルで単純な構造のものを実に複雑怪奇に歪曲しているのは、紛れもなく自分自身だったりする。
それは余計な加工を施そうとするから。
それは余計な虚飾を纏おうとするから。
言葉を重ねても何も伝わらない。
だからこそ重ねるのかも知れない。
「不完全」こそ「完成形」の頂点──。
自身の目指す「完成形」に向かって直向きに。途中で朽ち果ててしまっても悔いはなく、その道を進むことこそが「自身である」と。誰に命ぜられることなく、己自身が噛み締められるか、否か。
所々破れている頼りない地図を片手に、正確な方角を指し示さないような羅針盤を携え、それでも「人生」と云う荒波を乗り越えようとするか、否か。
ただ、それだけのこと。
それが唯一、自身に課せられた「ノルマ」。
俺は、そんな風に思う。
だから俺は相手を見据え、こう云うんだ。
能書きはいい。魂で来いや。
Behold your own mind.
Behold your own dark side.
Something might be asleep there...
Tags: 世界, 人生, 唯一, 必要, 構造, 歪曲, 現実, 能書き, 風
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