想い浮かべると、
何故か、涙が溢れてしまうんだ。
俺の掛け替えない人──。
竹のようにしなやかな柔軟さと
鉱物のように強靭な堅牢さ。
紅蓮の焔を胸中深く
蒼白の眼光を虚空に放る。
透明、或いは、漆黒の闇──。
矛盾と両極を併せ呑み、
脆く儚い危うい均衡を
事も無げに滑り抜ける。
打たれ弱く打たれ強い。
無邪気と根底の恐怖。
外面と内面のギャップ。
優越感と劣等感の狭間。
──鏡を見ているようだ。
想い浮かべるだけで、
何故か、涙が溢れてしまうんだ。
俺だけの掛け替えない人──。
胸がキリキリと
心がキリキリと
俺だけの掛け替えない人──。
決して離さない。
離れていても放しはしない。
運命のダイスをねじ曲げてでも…
俺はお前で、お前は俺なんだ。
一緒にいることは必然なんだよ。
想い浮かべるだけで、
何故か、涙が溢れてしまうんだ。
俺の掛け替えない人。
俺だけの掛け替えない人──。
コメント
2006年04月25日04:59 vincent.
as cold as ice...
だが、溶け入って毛細血管へ
せせらぎのようにさざなむ。
我が魂の命ずるままに──。
Keywords: 掛け替えない 涙 矛盾 鏡 運命のダイス 必然
Tags: 必然, 根底, 涙, 眼光, 矛盾, 運命, 魂
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