[ワード/四字造語]滲歪混溶(しんわいこんよう)
(2006/07/03 07:11:00)


滲歪混溶(しんわいこんよう)
滲みた(いがみ)は意識せずとも混淆(こんこう)し、やがていつしか自然と溶け込み浸食す。


し・みる 0 【染みる/▼沁みる/▽浸みる/▼滲みる】
(動マ上一)[文]マ上二 し・む
  1. 液体が、繊維の間や物の割れ目をつたって広がる。《染・浸・滲》
    「インクが─・みる紙」「雨が壁に─・みる」「汗の─・みたハンカチ」
    〔しみ出る場合は「滲みる」と書くことが多い〕
  2. 液体や気体などの刺激で、刺すような痛みを感じる。比喩的にも用いる。《染・沁》
    「冷たい水が歯に─・みる」「寒さが身に─・みる」「目に─・みるような新緑」
  3. 心などに深く感じる。《染・沁》
    「人の情けが身に─・みる」「骨身に─・みて感じる」
  4. 影響を受ける。染まる。
    「悪習に─・みる」
    〔古くは四段活用、中古に入って上二段にも活用し、近世以降は上一段に活用されることが多くなった〕
いがみ 【▼歪】
心が曲がっていること。また、その者。悪漢。
「─の物とる大盗人/浄瑠璃・新版歌祭文」
いが・む 0 【▼歪む】
(動マ五[四])
〔「ゆがむ」の転〕
  1. 「ゆがむ」に同じ。
    「─・んだ箱」
    「─・んだおれが直(すぐ)な子を持たは、何の因果ぢやと/浄瑠璃・千本桜」
  2. 盗む。
    「是まで人の物を─・み候へば/浄瑠璃・生写朝顔話」
(動マ下二)
⇒いがめる
いが・める 3 【▼歪める】
(動マ下一)[文]マ下二 いが・む
〔「ゆがめる」の転〕
  1. ゆがめる。曲げる。
    「事を─・めて言う」
  2. 手ひどくこらしめる。やっつける。
    「此の婆が─・めてやる/浄瑠璃・聖徳太子」
  3. くすねる。
    「胴乱をちよびと─・めてこました/歌舞伎・韓人漢文」
  4. 女を自分のものにする。
    「きやつを─・めずにはおくまい/浮世草子・新色五巻書」
いびつ 0 【▼歪/▽飯▼櫃】
〔「いひびつ(飯櫃)」の転〕
(名・形動)[文]ナリ
〔飯櫃が長円形なことから。「歪」と書く〕
形がゆがんで正常でない・こと(さま)。
「殴られて顔が─になった」「─な性格」 「─に坐つていたのはお政で/浮雲(四迷)」
[派生]─さ(名)
(名)
  1. 「いいびつ(飯櫃)」に同じ。
  2. 〔1.の形から〕
    • 長円形。小判形。
    • 小判形の金貨・銀貨。
ひずみ ひづみ 0 【▼歪み】
  1. 物体に外力を加えたときに生じる、のび・ちぢみ・ねじれなどの変化の割合。ゆがみ。
  2. ある事の結果としてあらわれた悪い影響。弊害。しわよせ。
    「高度成長政策の─を是正する」
こんこう ─かう 0 【混交/混▼淆】
(名)スル
  1. 様々なものが入りまじること。区別すべきものを一つにすること。
    「玉石─」「公私を─する」
    「雅俗の言語─し/獺祭書屋俳話(子規)」
  2. 〔contamination〕意味・形態の似た二つの語・句または文がまぜ合わされて、新しい語・句や文ができること。「とらえる」と「つかまえる」とから「とらまえる」が、「便利だ」と「都合がいい」とから「便利がいい」ができる類。混成。
とか・す 2 【解かす/溶かす/▽融かす】
(動サ五[四])
  1. 固形物を、熱を加えて液状にする。溶解する。
    「氷を─・して水にする」「金属を─・して鋳型に流しこむ」
    〔金属の場合は「熔かす」「鎔かす」とも書く〕
  2. 固形物などを、液体の中に入れて液状にする。とく。溶解する。
    「砂糖を水に─・す」
[可能] とかせる
と・く 1 【溶く/解く/▽融く】
〔「とく(解)」と同源〕
(動カ五[四])
  1. かたまっていた物に液体を加えて液状にする。とかす。
    「小麦粉を水で─・く」「粉末を水に─・く」
  2. かきまぜて液状にする。ほぐす。
    「卵を─・く」
[可能] とける
(動カ下二)
⇒とける
とけあ・う ─あふ 3 0 【溶(け)合う】
(動ワ五[ハ四])
物がとけて、まざり合う。
とけこ・む 0 3 【溶(け)込む/解(け)込む/▽融け込む】
(動マ五[四])
  1. 液体になって他のものの中に混じる。
    「塩分が─・んだ水」
  2. その場の雰囲気や、周囲の環境に、次第になじみ同化する。
    「会場の空気に─・む」
[可能] とけこめる
と・ける 2 【溶ける/解ける/▽融ける】
(動カ下一)[文]カ下二 と・く
〔「とける(解)」と同源〕
  1. ある物質の分子が液体中に均一に核散すること。溶解する。
    「塩は水に─・ける」「酸素は水にあまり─・けない」
  2. 固形物が、熱によって液状になる。
    「チョコレートが─・けてべたべたになる」「春になって雪が─・ける」「溶鉱炉の中で鉱石が─・ける」
    〔金属の場合は「熔ける」「鎔ける」とも書く〕

Tags: 意味, 派生, 浮世, 自分, 自然


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