僕の中で、僕自身ではコントロールできない君が居る。
肉体的、社会的には他人なのだが、僕の真ん中を支える恐るべき要素のひとつだ。
恐るべき、と表現したが、心地好い、のほうがしっくりくる。
恐るべき、と綴らせたのは僕自身の弱さへの恐怖だろう。
失いたくない。
何が何でも、失ってはいけない。
自らの可能性と潜在能力に気が付いたのは、僕ではなく、君自身──。
僕は僕で、僕が僕で在る為に、君を慈しむ。
照れてしまって恥ずかしいのだが…
僕が「愛」について語る対象は君に対してだけだ。
その他のものは要らない。
あってもなくても、別段、困りもしなければ惜しむ気もない。
存在の肯定──。
肯定とは否定の対義語ではない。
その存在が在る、と云うことを
自身の魂が自身の魂に命じていることだ。
僕が、僕自身に言い聞かせているのだから、他のどんな教諭も必要ない。
僕の云っていることが分からない人は、
どうぞご自由に理解に苦しみ給え。
「理解」なんて何の役にも立たないのさ。
「感じる」ことが、すべて。
それ以上でもそれ以下でもなく──。
僕は、あらゆる存在を見分け、判断するが、肯定はしない。
何でも構わないのなら、そもそも何でも構わないからだ。
僕は、僕自身の「善し」とするものの命ずるままに、僕自身の中に取り込み、忠実に捉えるだけだ。
存在の肯定を貫ける喜び──。
これが本当の「歓喜」と呼べるものだろう。
例え、遠くに離れて居ても、
例え、近くで触れられなくても、
僕は僕でコントロールできない君の存在を肯定する。僕は僕の大事な唯一の君を慈しむ。
そして、僕の眼には何故か涙が溢れてくる。
僕は僕でコントロールできない君の存在を肯定する。僕は僕の大事な唯一の君を慈しむ。
そして、僕の眼には何故か涙が溢れてくる。
だが、素敵な心地好さだ。
本当にありがとう。
Tags: 他人, 否定, 唯一, 希望, 必要, 愛, 涙, 潜在能力, 理解, 社会的, 義, 肯定, 能力, 要素, 魂
(C) Art Studio Vincent. All Rights Reserved.
Powered by MT4i 3.1