君は
非道く不安定だが、何故か心安らぐ。
優しくて懐かしい光。
君は降り
生温かくて、ひんやりしている。
無秩序なビートが魂を浄化する。
君は地表に刻まれた渓谷。
生気をすべて呑み込んでしまうような。
切り立つ可能性の崖に臨むような。
君は静寂に包まれた深い森。
無言でも様々なことを問い掛ける。
声なき声でセンテンスを刻む。
君は凛と佇む一輪の華。
見る者の魂を抜き取るような、
甲斐と覇気とを解と改とで介する。
その光を見た者は、
情熱と冷静の狭間に立ち、
不動の根拠を嚼み占める。
その雨を舐めた者は、
ほろ苦さと甘酸っぱさを味わい、
その谷を嗅いだ者は、
絶望を厭わず、覚悟を定め、
自身の無力さを呪い
その森を聴いた者は、
暗闇に臆せず、未知に怯まず、
五感の機能を度外視する。
その華に触れた者は、
緩やかに魂を弛緩させ、
至福の「感」を得る。
君は揺蕩う蝋燭の光。
君は降り頻る雨。
君は地表に刻まれた渓谷。
君は静寂に包まれた深い森。
君は凛と佇む一輪の華。
僕は君を愛してやまない。
精魂枯れ果てても──。
決して変わらない。
囚われてやまない。
嗚呼、君を想うと──。
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Tags: センテンス, 凛, 声, 度外視, 愛, 揺蕩う, 浄化, 甲斐, 秩序, 魂
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