覇気と甲斐のない断酒や禁酒は、
断と禁の意義をまるで成さない。
擦り切れた体躯。
軋む体躯を疎ましく感じながら、
転落の茫然自失を嘲る。
銀狼、死すべし。
真の陶酔に恋い焦がれ、
偽の陶酔に逃避する。
救い難く愚かな銀狼。
やがて、人々の記憶から抹消され、
人知れず、消えてなくなるが良い。
それでも消えない自分がなお哀しい。
人は本当に哀しいと嗤う。
銀狼は哀しくなくても嗤う。
漲る覇気を渇望して、
届かぬ微笑を渇望して、
渇望の渇に呪縛されたまま…
やがて、人々の記憶から抹消され、
人知れず、消えてなくなるが良い。
消えてなくなれ──。
Keywords: 銀狼 死すべし
Tags: 嗤う, 恋, 意義, 死, 渇望, 甲斐, 義, 自分, 茫然自失, 酒, 陶酔
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