[荒野の銀狼]銀狼、死すべし
(2007/09/10 22:44:42)


覇気と甲斐のない断酒や禁酒は、
断と禁の意義をまるで成さない。

擦り切れた体躯。
軋む体躯を疎ましく感じながら、
転落の茫然自失を嘲る。

 銀狼、死すべし。

真の陶酔に恋い焦がれ、
偽の陶酔に逃避する。

救い難く愚かな銀狼。

やがて、人々の記憶から抹消され、
人知れず、消えてなくなるが良い。

それでも消えない自分がなお哀しい。

人は本当に哀しいと嗤う。
銀狼は哀しくなくても嗤う。

漲る覇気を渇望して、
届かぬ微笑を渇望して、

渇望の渇に呪縛されたまま…

やがて、人々の記憶から抹消され、
人知れず、消えてなくなるが良い。

消えてなくなれ──。

Keywords: 銀狼 死すべし

Tags: 嗤う, 恋, 意義, 死, 渇望, 甲斐, 義, 自分, 茫然自失, 酒, 陶酔


TOPへ戻る

(C) Art Studio Vincent. All Rights Reserved.
Powered by MT4i 3.1