[エッセイ/随想]静寂の咆哮
(2007/09/11 03:38:56)


やはり、何も解決しない。
病んだ時間では何も解決しない。

流れるのではなく、積み重なってゆく。
ギリギリと、締め上げるように、ギリギリと…

凝縮された、濃度の高い、重油にも似た、
忌まわしくも、呪わしくも…

重々しい枷が蔦のように絡みついてくる。
ドロドロとした粘液に溶かされるように…


帰りたい。

否、

戻りたい。

繋がっていたあの頃に…

否、

繋がっている、と思えたあの頃に…


時計の針は止まらないが何も流れない。
病んだ時刻が織り重なって刻まれてゆく。


輝いていた眩しい季節。

僕は呪縛されたまま動けないでいる。
置き去りされてしまった…

嗚呼、君に逢いたい… 君に触れたい…

痩せこけた魂に君を注いでくれ…

君じゃなきゃ駄目なんだ…
君じゃなきゃ駄目なんだよ…


壊れそうな自分自身を懸命に制御しつつ、
息を潜めて、──待っている。

何もしない。何もしないよ…

怖いかも知れないけれど…
怖がらないでおくれよ…

僕は君の虜なんだ。
煮るなり焼くなり… 好きにしたらいい。

ただ、放置は勘弁してくれよ…
吼えてくれ。罵詈雑言でも何でも…

君からだったら、何もかも愛おしい…
悩ましいほどに… 狂おしいほどに…


幾ら綴っても何も埋まらない…

情けないほどに… 君に首ったけなのさ……

独り言が大きくてごめんな。
少し黙るよ…


魂の鎖は決して解けたりしない。

それだけは忘れないでくれ──。

Keywords: 解決 駄目 魂

Tags: 咆哮, 愛, 枷, 濃度, 罵詈雑言, 自分, 魂


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