ふらりとひとりで外に出る。
静かに広がる虫の声。
この季節、夜になると彼らの独壇場。
アスファルトに鳴り
外灯に映し出される自分のシルエット。
救急車のサイレン。
赤色灯が頬を撫沿って横切る。
何処かで誰かが…
迷想は瞬時に掻き消える。
寝静まった夜の街を散歩する。
得体の知れないものを纏うが、
──静かで、何故か心地好い。
アスファルトに映し出されるシルエットの隣りに、もうひとつの影が浮かんだのなら──得体の知れないものは、なりを潜めるかも知れない。
揺れながら寄り添い、心地好く重なるふたつのシルエット。
どこまでも、いつまでも──。
コンビニで煙草を買った。
蛍光灯ビームが角膜に突き刺さる。
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Tags: コンビニ, 声, 煙草, 自分
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