勘違いするな。
俺は優しい人なんかじゃないんだ。
ただ、お前さんが気に入ったからやったまでだ。そこを勘違いするな。
内藤剛志の科白が何故か滲みた。
一流の強がりは心地好い…☆
出演:窪塚洋介、小雪、内藤剛志
監督:森淳一
邦画と洋画のセグメントで捉えると、個人的にはどちらも観る。
僕の映画観賞は基本「監督との対話」だ。
監督はこの作品で何が云いたいのか。
そこに集約される。
キャスティングにはそれほど注力しない、と云うことだ。
それでも「メッセージ」なりをより忠実に、より高めるためには、キャスティングのポジションは決して手を抜けないと感じる。
この映画のキャスティングは絶妙だ。
窪塚くんの奇行(ビルから飛び降り等)なりは彼自身の「人格形成上」における問題であり、作品世界観における「物語上」には何ら問題はない。
要は、きちんと科白を発声し、伴った相応の演技力があれば、監督の意思を明確に伝える「道具」として機能するに足る。
彼だけに留まらず、僕は俳優・女優をそのように捉えて映画観賞に努める。
平たく、キャスティングに傾倒した見方ではない、と云うこと。
それでも、やはり、この作品の主人公は彼が適役だと痛感した。
その監督の「センスの良さ」に脱帽する。
小雪も良い味を出している。
彼女の訴えかけるような眼差しはそれだけで物語を語る。
ナチュラル・ボーンでミューズだ。
愛って云うんだ。
宇宙じゃ知らないが、地球ではそれを「愛」って云うんだ。
この科白はクリティカル・ヒット。
滲みること間違いなし。
とても良い映画です。
是非、ご堪能あれ。
Keywords: Laundry ランドリー 出演 窪塚洋介 小雪 内藤剛志 監督 森淳一
Tags: セグメント, ポジション, 世界, 世界観, 優しい, 地球, 声, 宇宙, 愛, 相応, 要
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