[エッセイ/随想]理不尽の頂点
(2007/12/03 10:48:25)


「愛」とは理不尽の頂点。


例えば、「死ね」と云う強要を強いたり、呑まねばならなかったり、挙げ句、その意を汲もうとさえする、お互いに──。

何とも愚かで哀れだ。
これほどの理不尽は他に類を見ない。

ただ、理不尽ではあるが、これがないと簡単に失意の淵に立たされたりもする。

故に、「キャパシティ」と云う詭弁で慰めるのだろう。極論、自慰行為に他ならない。

「究極の自己愛」と説いた過去の永遠がひんやりと滲みる。

彼女は頭脳明晰だ。想い出の中の君は、いつまでも美しく、どこまでも届かない。

口許に哀憐の笑みをさめざめと湛える。

Keywords: 理不尽 頂点 キャパシティ

Tags: キャパシティ, 愛, 極論, 死, 理不尽, 究極, 要


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