背負い切れぬものを背負い込むと、
前傾姿勢ではあるが一歩も進めぬ。
被虐的に自身を貶め恨めしそうに天を仰ぐ。
光のシャワーが燦々と降り注ぐと、
堪え切れずに再び瞳を瞑じる。
幾星霜経ったのか──。
時の刻みは何人たりとも御せぬ。
ただ、無為に消費してゆく。
ただ、無為に枯渇してゆく。
否、
のし掛かかって来る。
幾重にも積み重なって来る。
渇いた喉では美しい旋律を奏でられぬ。
それでも尚かつ──
敢えて咆哮を続けよう。
逃れられぬ宿命には抗うことすら叶わぬ。
全身全霊、魂を賭して──
喉が裂けるほどの静かなる咆哮を。
散れ。美しく舞い散れ。
心の血飛沫──。
散れ。せめて、美しく舞い散れ。
魂の血飛沫──。
そして、なけなし潤せ。
他の糧となることに疑念と躊躇を抱くな。
それは「必然の報い」──。
染み着いたまま決して浄化されることはない。
我が魂の命ずるままに──。
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