途方に暮れる。
例え、眼の前に居たとしても、
例え、手の届く場所に居たとしても、
近くて遠い。そして、遠くても近い。
諦めても諦めなくても同じならば、
彼は諦めない、と云う。
立ち尽くしていては、
風を感じることはできない。
頬を撫でる心地好い風は、
歩いているから感じられる。
move on.
いつか味わった、あの恍惚の風。
同じ風は決して吹かないだろう。
心機一転。
新しい風を感じるために、
彼は、ふたたび歩き出す。
覚束無い足取りでも、
一歩でも前へ──。
自己陶酔と云う欠片が浮かぶ。
そう。自己陶酔で構わない。
君に酔い痴れる僕で在りたい。
だから、彼は──。
恍惚の wind blow __.
嵐を呼べなくても構わない。
せせらぎのように、
切々と折り重ね、連ねる。
孤独な吟遊詩人は、
今日もまた哀しみを謡う。
*2007年12月23日16:25 某SNSより抽出
Keywords: 風 彼 例え 前 恍惚 自己 陶酔 頬
Tags: SNS, 孤独, 心機一転, 陶酔, 風
(C) Art Studio Vincent. All Rights Reserved.
Powered by MT4i 3.1