[ポエトリリック]頬を撫でる心地好い風
(2008/05/01 23:54:11)


途方に暮れる。

例え、眼の前に居たとしても、
例え、手の届く場所に居たとしても、

近くて遠い。そして、遠くても近い。


諦めても諦めなくても同じならば、
彼は諦めない、と云う。

立ち尽くしていては、
風を感じることはできない。

頬を撫でる心地好い風は、
歩いているから感じられる。

 move on.

いつか味わった、あの恍惚の風。
同じ風は決して吹かないだろう。

 心機一転。

新しい風を感じるために、
彼は、ふたたび歩き出す。

覚束無い足取りでも、
一歩でも前へ──。

自己陶酔と云う欠片が浮かぶ。

そう。自己陶酔で構わない。
君に酔い痴れる僕で在りたい。

だから、彼は──。


恍惚の wind blow __.
嵐を呼べなくても構わない。

せせらぎのように、
切々と折り重ね、連ねる。

孤独な吟遊詩人は、
今日もまた哀しみを謡う。

*2007年12月23日16:25 某SNSより抽出

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Tags: SNS, 孤独, 心機一転, 陶酔, 風


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